なぜそうなるか
パスポートとマイナンバーカードの証明写真は、同じ縦4.5×横3.5cmでも条件が同じではありませんでした
パスポートとマイナンバーカードを、同じ時期に申請することになりました。
証明写真機の前で、ふと手が止まりました。1回撮れば、両方に使えるのでしょうか。
サイズの数字だけを見ると、どちらも縦4.5センチ、横3.5センチです。同じ写真で足りそうにも見えます。
それでも、窓口の案内を読み比べてみると、写真に付いている条件の書き方はそろっていませんでした。
旅券のほうは大阪府と東京都の旅券窓口のページを、マイナンバーカードのほうは地方公共団体情報システム機構が運営するマイナンバーカード総合サイトを開きました。
ここでは、2つの原文を同じ項目で並べ、どこが同じでどこが違うかだけを整理します。撮影する場所の良しあしには触れません。
・サイズの数字は、旅券もマイナンバーカード(郵送申請)も縦4.5cm×横3.5cm
・撮影時期はどちらも6か月以内だが、起点の書き方が違う
・顔の寸法は、旅券のページでは「34ミリメートル±2ミリメートル」と文字で示されている
・旅券は写真を貼らずに持参、マイナンバーカードの郵送は裏に氏名と生年月日を書く
・仕上がりは、旅券は転写、マイナンバーカードは縦2.75cm×横2.20cmに縮小
サイズは、本当に同じなの?
パスポートとマイナンバーカード、写真の大きさは同じ?
大阪府の旅券のページは、規格の出どころから説明を始めていました。
パスポート写真は、国際民間航空機関(ICAO)の勧告に基づいて規格が定められています。
そのうえで、写真の大きさを「縦45ミリメートル×横35ミリメートル」と示し、ふちなしであることを求めています。
マイナンバーカード総合サイトの「顔写真のチェックポイント」は、郵送申請の写真を「縦4.5cm×横3.5cm」としています。
ミリとセンチで単位は違いますが、換算すると同じ大きさです(換算は当方)。ただし、マイナンバーカードをオンラインで申請する場合は、紙の大きさではなく画像の形式で指定されていました。
・ファイル形式:jpeg
・カラーモード:RGBカラー(CMYKカラー等は不可)
・ファイルサイズ:20KB~7MB
・ピクセルサイズ:幅480~6000ピクセル、高さ480~6000ピクセル
何か月前の写真まで使えるの?
先月撮った写真なら、どちらにも出せる?
大阪府の旅券のページは、起点を申請日に置いています。
申請日から6か月以内に撮影されたもの
東京都の旅券のページは「提出の6か月以内に撮影されたもの」という言い方でした。
マイナンバーカード総合サイトは、起点を書かずにこう示しています。
旅券は申請や提出の日から数えると読めますが、マイナンバーカードの「最近」がどの日を指すかは、今回開いたページの本文からは読み取れませんでした。最近6ヶ月以内に撮影
両方に同じ写真を出すなら、遅いほうの申請日から数えて6か月に収まるかを見ておくのが無難そうです。ここは当方の読みです。
顔の大きさや背景の決まりは?
顔の寸法の示し方
・旅券(大阪府):頭頂からあごまでが34ミリメートル±2ミリメートル
・マイナンバーカード:「適切な写真の規格」として図で示す(単位はmm)
旅券のほうは、顔の縦の長さが文字で決められていました。
頭頂からあごまでが34ミリメートル±2ミリメートル
東京都のページも同じ幅を「32mm~36mm」と書いています。
マイナンバーカード総合サイトは、同じ項目を図で示していて、今回引いた本文には寸法の数字が文字では出てきませんでした。そのため、ここでは2つを数字で比べていません。
背景については、旅券のほうが細かく書かれていました。背景がないもの(影・柄・物・グラデーションのないもの)※白色を推奨します。
マイナンバーカードのほうは「正面、無帽、無背景のもの」という短い書き方です。
色は、どちらもカラーでなくてよいとしています。旅券は「カラー、白黒どちらでもよい」、マイナンバーカードは「白黒の写真でも可」でした。
加工については、マイナンバーカード総合サイトがこう断っています。
※対面での本人確認に支障をきたす加工が施された写真は不可
東京都の旅券のページも、不適当な例の中に次の1行を挙げていました。
スマートフォン、デジタルカメラ等で左右反転したもの
写真の出し方は、どう違うの?
写真は申請書に貼っていけばいい?
大阪府の旅券のページの注意事項です。
写真は申請書に貼らずにそのままお持ちください。
東京都のページも、写真の貼り付けはパスポートセンターの担当者が行う、と書いています。すでに貼ってある場合は、はがさずに持ってきてほしいという案内でした。
マイナンバーカードの郵送申請では、写真の裏面に氏名と生年月日を記入するよう求められています。
写真がどんな大きさで使われるかも、2つで違いました。旅券について、東京都のページはこう書いています。
マイナンバーカードのほうは、縮小して貼り付けられると明記されていました。提出された写真がパスポートに転写されますので、規格にあった写真を提出していただくようお願いいたします。
マイナンバーカードには、縦2.75cm 横2.20cmに縮小して貼付されます。
この記事で確認したこと
・サイズの数字は同じ(縦4.5cm×横3.5cm)。マイナンバーカードのオンライン申請は画像の形式で指定
・撮影時期はどちらも6か月以内。旅券は申請日・提出から数え、マイナンバーカードは「最近」
・顔の寸法は、旅券は34ミリメートル±2ミリメートルと文字で示し、マイナンバーカードは図で示す
・旅券は貼らずに持参、マイナンバーカードの郵送は裏に氏名と生年月日
・旅券は転写、マイナンバーカードは縦2.75cm×横2.20cmに縮小して貼付
数字が同じでも、決まりの細かさは申請先ごとに違う、というのが今回並べてみた結果です。
よくある質問
1枚の写真を、両方の申請に使ってもいいですか
今回引いた大阪府・東京都・マイナンバーカード総合サイトのページには、共用してよいか・いけないかを直接答えた文は見当たりませんでした。それぞれの規格を満たしているかを、申請先ごとの案内で確かめる必要があります。
自撮りした写真は使えますか
東京都の旅券のページは、スマートフォンなどで左右反転したものを不適当な例に挙げています。大阪府のページも、自撮りで画像が反転している写真は受付できないと書いていました。
規格に合う写真が撮れない事情があるときは
マイナンバーカード総合サイトは、やむを得ない理由がある場合の扱いを案内しています。交付申請書の氏名欄に理由を具体的に書いて送る方法などが挙がっていました。旅券については、乳幼児の撮り方の案内が大阪府・東京都の両方にあります。
この整理が変わる条件
- 外務省が旅券申請用写真の規格を改めた場合(大阪府のページは、外務省の規格を併せて読むよう案内しています)
- マイナンバーカード総合サイトの「顔写真のチェックポイント」が更新された場合
- 大阪府・東京都の旅券窓口のページの記載が更新された場合
出典
- 大阪府「写真の規格・見本」 https://www.pref.osaka.lg.jp/o070140/passport/top/shashin.html
- 東京都生活文化スポーツ局「パスポート写真の規格と見本」 https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/passport/documents/0000000418
- マイナンバーカード総合サイト「顔写真のチェックポイント」 https://www.kojinbango-card.go.jp/apprec/apply/facephoto/
申請の前に、申請先の最新の案内をあわせてご確認ください。
当方が上の出典を引いて確かめた日: